看護師・看護学生のためのレビューブック

このレビューブックは総論、A〜L・N〜Sの18疾患（消化器疾患・腎疾患など）、Mの救急救命、T〜Wの各種看護学、Xの公衆衛生、そしてYの在宅看護論と分野ごとに分けられ、辞書のような形をしている。付属の見出しシールを使えば、引きたいアルファベットのページをすぐに開くこともできる。内容はというと、過去に国家試験で出題された、覚えなければならないポイントが絵と文でわかりやすくまとまっている。とある疾患ひとつをとってみても、INTRO.（導入部）、症状、治療法と分かれ、ポイントをきっちり抑えて書かれている。付属の赤シートを使ってテスト感覚に読むこともできるだろう。★の数で国家試験頻出度をあらわしているのも、看護学生には大きな魅力である。しかし実際に勉強する際、この内容だけでは物足りないと感じる部分も多くある。あくまでポイント集だからだ。そこでここに「書き込み」をする。紙を継ぎ足したり、色ペンでチェックしたりしながら、自分だけのレビューブックを作るのだ。書き込みをして厚くなっていくことで、初めてレビューブックは国家試験の大きな味方となることだろう。星3つの評価は、その自分の書き込みが全くない、購入したときの状態での評価である。そして、このレビューブックは、誤字脱字や法令改正等のために自分で訂正しなければならない箇所がいくつかある。9版は発売後すぐに結構な箇所で訂正が必要なようだが、発行している会社のサイトで正誤表を公開しているので、マメにチェックして直すといいだろう。