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人妻保健教師・悠子 (フランス書院文庫)
によって 鳳 春紀
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タイトルに挙げるほど人妻らしさはなく、むしろ保健室に陣取る女教師である。この、美貌の女教師に群がる男共(主に生徒達)に翻弄され、時に翻弄しつつ次第に堕ちていく話であり、全体に漂う怠惰で退廃的な雰囲気が鳳作品らしいと言えよう。冒頭こそ無理矢理な凌辱から始まるものの、全体としては誘惑寄りな、生徒との許されない関係がズルズル続く背徳の展開となっている。生徒に犯され、教育委員会のねちっこい中年男から迫られる中で無自覚ながらも内に秘められていたオンナの情欲が芽生え、育っていく流れだが、これにより凌辱と誘惑の相反する官能要素を楽しめる良さがある。何より「いい女」としてあっちこっちから狙われている感じが出ていて興奮を誘う。ただし、凌辱する生徒と誘惑される生徒を分けている構成により、途中から別のストーリーが始まるような、イマイチ判然としない印象も受ける。序盤の生徒が終盤では単なる脇役に成り下がってしまうところや、中盤で誘惑された生徒がさらに別の同級生を斡旋(?)するところなどにもその一因があるかもしれない。さらには積極的というか開放的というか、つまりは破廉恥な女生徒の登場が(展開上、必要だったとはいえ)また別の色を加えており、これにより最後は乱交めいた展開を見せるのだが、全体としては纏まりに欠けるような、あるいは様々な色を混ぜ合わせた結果、予想とは違う色が出来たような、そんな読み心地にもなった次第。読み手の想像力に委ねるように綴った最後の最後にしても、見方を変えれば取って付けたような唐突さも感じる。シチュエーションも良好で、次第に堕ちていく女教師の猥雑な淫靡さが良かっただけに、少し勿体ない纏め方だと思った。
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